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2021年8月27日(金) 特許・実用新案部会『英訳を想定した和文原稿の作成ポイント~助詞「は」と「が」の違いと英訳に及ぼす影響~』

日 時:2021年8月27日 (金) 18:30~20:00

場 所:zoomミーティング(申込者に自動返信メールでミーティングルーム情報をお知らせします)

テーマ:英訳を想定した和文原稿の作成ポイント~助詞「は」と「が」の違いと英訳に及ぼす影響~

講 師:中村  泰洋 先生(リンゴプロ翻訳サービス)

概 要:(講師より)

  翻訳者として特許明細書や中間処理文書を日々読んでいると、助詞の「は」と「が」が誤用されている文が、他の種類の文書よりも明らかに多いことに気づきます。また、誤用とは言えないまでも、主語が必要以上に省略されている文や、英訳されにくい主語が立てられている文にも頻繁に遭遇します。

  主語として使われるこの2つの助詞の間には、明確な用法上の相違点があり、正しく使い分けないと、執筆者の意図とは異なる意味合いや想定外の含みを読み手に与えてしまう可能性があり、ひいては誤って英訳されてしまう恐れがあります。

  「異なる意味合い」や「想定外の含み」は、多分に感覚的でもあることから、翻訳者の間でさえ、形式知として十分に共有されているとは言い難く、ましてや弁理士や特許技術者の方々にはまったく伝わっていませんが、明細書の執筆者が「は」と「が」を適切に使い分け、上手に主語を立ててくださると、翻訳の効率と品質が向上し、翻訳者との間でwin-winの関係が築けます。

 本セミナーでは、助詞「は」と「が」の典型的な誤用例と、その誤用が英訳に及ぼし得る影響を紹介しながら、それぞれの用法と使い分け方をお伝えします。

その他:

・講師のご講演の後、有志による懇親会を予定しています(30分~1時間程度)。こちらもよろしければ是非ご参加ください。

(藤原 由子 記)