2021年11月17日(水) ソフトウェア研究班『セルフレジ特許事件』
日 時:2021年11月17日(水) 18:30~20:30
場 所:zoomミーティング(申込者に自動返信メールでミーティングルーム情報をお知らせします)
テーマ:セルフレジ特許事件
内 容:
ファーストリテイリング社(F社)が自社の店舗ユニクロで使用するセルフレジがアスタリスク社(A社)の特許権の侵害品であることを理由に、A社が差止の仮処分命令を申し立てました。F社が対抗措置として無効審判(無効2019-800041)を請求し、差止仮処分命令訴訟が中断していますが、無効審判において一部無効、一部有効の審決がなされ、A社およびF社の双方が審決取消訴訟(令和2年(行ケ)第10102号、第10106号)を起こしました。そして、本年5月20日、全請求項が有効である旨の判決がなされました。しかし、F社が上告するとともに新たな無効審判を請求したため、差止仮処分命令訴訟の中断が続くと思われます。そのほか、A社は、F社の子会社であるジーユー社(G社)の店舗GUで使用されるセルフレジについても、仮処分命令を申し立てています。
A社vs.F社&G社の紛争がしばらく続きそうですが、紛争のこれまでの経緯、セルフレジの特徴、審査、審判、取消訴訟で特許性の判断が分かれた理由など、現時点において既に興味深いことがたくさんあります。そこで、セルフレジ特許に関するこれらの事項を前渋 正治 会員に解説して頂きます。
(坂田 泰弘 記)