2022年3月2日(水) 東京地区知財研究班 『改良発明と優先権主張 − その記載、追加しますか、やめますか』
日時:2022年3月2日(水)18:30~20:30
場所:zoomミーティング(申込者に自動返信メールでミーティングルーム情報をお知らせします)
題目:改良発明と優先権主張 − その記載、追加しますか、やめますか
講師:佃 誠玄 会員
概要:
国際出願等の打ち合わせの際、クライアントから、基礎出願後の改良点等につき、記載の追加を要請されることがあります。しかし、平成15年の人工乳首事件判決では、実施形態が追加されたことを理由に優先権が否定されており、追加記載を躊躇する方も多いと思います。一方、実施例補充型、上位概念抽出型など、優先権活用のパターンは、追加記載を前提としています。人工乳首事件の判決と、通説上の優先権実務とをどのように整理したらよいか、実務家の間でも混乱は十分に収束していないように感じます。本会合では、パリ優先権と国内優先権の違い、優先権の効果(遡及効か証拠除外効か)、部分優先や複合優先等に触れつつ、優先権主張出願において記載が追加された場合の取り扱いについて、条文、審査基準、裁判例をベースに整理します。最後に、参加者の皆さんと、実務上の留意点、問題点についてディスカッションできればと考えています。
懇親会:
研究発表会の後に、講師を交えたディスカッションタイムを1時間程度設ける予定です。
(佃 誠玄 記)