会合案内Meeting information

2023年12月4日(月)東京地区知財研究班会合

2023年12月4日(月)東京地区知財研究班12月会合
日時:2023年12月4日(月)18:30~20:30
場所:前川知的財産事務所会議室(日比谷公園内市政会館5階) & オンライン(ZOOM)
題目:「ニプロ v. エーザイ」 特許権侵害差止請求権等の不存在確認請求控訴事件
講師:吉田 尚美 会員
概要:
 医薬品は厚生労働省の承認を経て販売されますが、販売後に特許の存在による販売停止が頻繁に生じると、今まで供給されてきた薬が患者の元に安定して供給されないという問題が生じ得ます。このような事態を防ぐべく、後発医薬品の承認に際して当該医薬に関係のある特許の存在を考慮して承認を行う仕組み(パテントリンケージ)が存在します。つまり、関連ある特許が存在すれば、その薬を厚生労働省は承認しないこととなっています。
パテントリンケージは、薬の安定供給を図るためには一定程度有効であるものの、特許との関連についての判断主体が厚生労働省であることや、法的裏付けがないことなど各種問題も指摘されています。
今回取り上げる事件は、パテントリンケージについて初めて判断に取り上げられたものです
薬局でよく聞かれる「後発医薬」「ジェネリック」って何?というところからご紹介したいと思います。
懇親会:
 会場で参加される方向けに、研究発表会の後に、懇親会を行います。本年度は補助が一人当たり2000円と増額されます。ぜひご参加ください。
(佃 誠玄 記)