2024年9月27日(金)判例研究班「仮想実施例の有効性」(片岡泰明会員)
判例研究班(2024年9月度)会合案内
1.日 時:2024年9月27日(金)18時30分~20時30分
2.場 所:ハイブリッド開催(日本弁理士会関西会会議室+ZOOM)
3.テーマ:仮想実施例の有効性
4.講 師:片岡 泰明 会員
5.概 要(講師より):
化学分野の特許では、「実験してみなければ効果があるか分からない」という考えのもとで審査が行われる傾向があるため、多種多様な実施例を準備してクレーム範囲のサポート要件を満たすことを示すことが実務上重要となっています。米国では、シミュレーションの若しくは予想される試験結果及び予言的実施例(紙上での実施例)を記載することが許容されており(MPEP 608.01(p))、日本でも多種の実施例を埋めるために”paper example(仮想実施例)”を記載するという手法が注目されています。そこで今回、仮想実施例はどの程度有効となるか、あるいはどのようなリスクがあるかなどを、いくつかの判例(平成22年(行ケ)第10203号など)から検討したいと思います。
なお、会合の冒頭の10~15分程度で、最新の知財高裁注目判決を簡単に紹介します。
(佐々木 健一 記)