2024年3月5日(火) ソフトウェア研究班~ゲームの知財 第4回
日時:2024年3月5日(火)18:30~20:30
場所:日本弁理士会関西会&ZOOM
テーマ:ゲームの知財
内容:
前回、ゲームの”仕組み”、”ルール”がどの程度ゲームにおいて”表現”されているのかの検討題材として、「スコットランドヤード」( https://www.comonox.com/entry/boardgames/open/scotland-yard-das-kartenspiel )というゲームで遊びました。実際にパクリが問題となった「タイムボム」や「ハゲタカのえじき」(前々回までに体験)よりも凝った作りになっているのは明らかな反面、著作権法上の「表現」に該当するのかという点や、著作権法による保護は70年という長大な期間となる点が疑問点となりました。他方、ゲームに関係するテーマコードで抽出した登録済みの特許のうち、特許7215797号の構成要件を参照すると、「スコットランドヤード」についても特許による保護が可能であったと考えられますが、20年という期間について疑問は残ります。そこで、次回は実用新案に焦点をあてます。現状、法の建付けとしてゲーム、少なくともそのルールは実用新案の保護対象ではありませんが、テーマコード:2C360(カードゲーム、盤上ゲーム、ルーレット(カテゴリ:アミューズメント一般))で実用新案の登録数を検索すると500件以上がヒットし、その中には明らかにゲームの仕組みやルールが記載されたものもあります。その登録例を見ていきます。また、今回も何か実際のゲームで遊びますので、可能な方は是非ともリアルでご参加下さい。(前渋 正治・坂田 泰弘 記)