2025年8月4日(月)意商部会&判例研究班共催「中国での商標分野における権利化・権利行使のための証拠について「Gong Yan弁護士)」
意匠・商標部会&判例研究班共催(2025年8月度)会合案内
1. 日 時:2025年8月4日(月)18時30分~20時30分
2.場 所:ハイブリッド開催(日本弁理士会関西会会議室+ZOOM)
3.テーマ:中国での商標分野における権利化・権利行使のための証拠について
4.講 師:宮艶(Gong Yan)弁護士(北京璽迅法律事務所))
5.概 要(講師より):
中国では商標分野の「登録重視、使用軽視」などの問題に対して、現在審議中の中国商標法第五次改正草案において登録商標の使用義務に関する規定が強化されており、それに伴い、実務中の証拠に対する審査の重点も「真の使用」に変わりつつあり、展示会でパンフレットを展示しただけ、あるいはこまごまとしたネット販売、中国国外でのみの使用などの証拠は無効とされる可能性があります。また、権利行使や模倣品対策などの業務において、模倣技術の「高度化」、生産・販売チェーンの「細分化・隠蔽化」など、多くの困難に直面しているため、商標の分野において証拠の収集、証拠チェーンの構築は、特に重要になってきております。本日の講師である宮艶先生は、商標分野において20年の実務経験があり、海外クライアントの代理人として、中国における権利化、権利行使、模倣品対策において豊富な経験を有しております。この度は、中国での商標分野における行政手続(出願、異議申立、無効、取消)及び司法手続(行政訴訟、侵害訴訟、刑事訴訟)における証拠の核心的役割、「証拠チェーン」の構築戦略、保管上の注意点、海外クライアントが陥りやすい誤解などについて、実務で取り扱った事例や判例を参照しながら解説していただきます。
※ 本講演は宮先生により英語で行われますが、英語の講演は林軍会員よりその要旨を日本語にて解説を行う予定です。
※ 当日もQ&Aの時間も設けますが、講演のテーマに関係なく是非日頃聞きたいこと、気になることがあれば、申し込みフォームまたは7月28日(月)までにお問い合わせフォーム(https://ktk-ip.com/contact/)にてお知らせいただけたらと存じます。
なお、会合の冒頭の10~15分程度で、最新の知財高裁注目判決を簡単に紹介します。
(佐々木 健一 記)